Fiio E7は、昨年発売されたポタアンで発売から時間がたっていますが、久しぶりに使ってみてなかなか面白かったのでレビューを…
Fiio E7は、USB DACも備えたポタアンです。入力は USB(主にパソコン)とミニプラグ入力になります。大きさはiPhone/iPodと同じくらいで、重ねて持ち運ぶスタイルになります(iPhone/iPodと束ねるゴムバンドも付属してきます)。
Fiio E7をiPhone/iPodにつないでみるとクッキリと拡張された音が届きます。ロックやポップスなどの音楽には気持ちよく聴ける感じです。ただ、音が広がる感じは弱くクラシックなどの音楽ではちょっと物足りなさを感じるかもしれません。
Fiio E7にはイコライザーもついていますので、好みの音に調整することもできます。イコライザーはBassを4段階(0〜3)で調整できます。ただ、Bassを強くすると音がつぶれ気味なので0に設定するのが良いでしょう。
Fiio E7は、バッテリーの駆動時間が80時間。iPhone/iPodの電源を使わずに長時間聴くことができます(といっても、iPhone/iPodは80時間も動きませんので、充電の手間が少なくなるというのが正しいかも)。
動作を確認する液晶もついており、スリープやボリュームを見た目で確認できるのは使い勝手の面からもよく考えてありますね。
仕様は次の通り。
出力 | 150mW(16ΩLoaded) 16mW(300ΩLoaded) |
S/N比 | ライン入力 ≧98dB USB入力 ≧0.008% |
ゆがみ率 | ライン入力 <0.009% USB入力 <0.008% |
適応インピーダンス | 16 〜 300 Ω |
周波数帯域 | 10 〜 100,000Hz |
残念なのは、標準でミニプラグ接続と言うこと。Fiio E7を使い倒すには、『Dockコネクタからライン出力を取り出すアダプターを別に用意』しましょう。
Dockからラインを引き出す
Fiio E7には、ミニプラグの短いケーブルが付属しています。買ってすぐは、このケーブルをiPhone/iPodのミニジャックにつないでFiio E7を楽しむことになります。
が、ミニジャックからでている音は、iPhone/iPodの内蔵アンプで処理された音です。もっとクリアーな音楽を楽しみたいですよね。
そこで登場するのが、Dockコネクタに接続するライン出力のアダプター。
オーディオプラグを使うとiPhone/iPodのDockコネクタから出ているライン出力を取り出しミニプラグでFiio E7とつなぐことができるようになります。
これでiPhone/iPodの内蔵アンプを通さない音をFiio E7に入れることができるようになり、より高品質な音を楽しむことができるようになります。
Fiio E7を使うときには、Dockコネクタにつけるオーディオプラグは必須のアイテムです。
iPadでDACの音を楽しむ
なんとiPadだけですが、iPadにAppleのカメラコネクタをつなげてUSBケーブルでFiio E7につなぐと、Fiio E7のUSB DACを使いクリアー(高音質)な音楽を楽しむことができるようになります。iPadがもつUSBオーディオ機能のおかげです。
USBオーディオでFiio E7を接続すると、iPadの中の曲データはデジタルのままFiio E7に送られFiio E7のUSB-DACがアナログに変換します。アナログ変換した音はFiio E7のアンプでヘッドフォンに送られますので非常にクリアーな音を楽しむことができるようになります。
つなぐために必要なものは『iPad Camera Connection Kit』とFiio E7付属のUSBケーブル。これだけです。
- 出版社/メーカー: APPLE
- メディア: 付属品
まずはFiio E7のメニューから『USB CHG(USB充電)』をOFFにしておきます。USB CHGがONのままだとiPadから電源供給が足りなくなりうまく動きません。
設定ができたら、iPadとFiio E7をつないでいきます。つなぐ順番は次の通り。
iPad ↓ iPad Camera Connector Kit (USBポートがでてるもの) ↓ USBケーブル(付属のもの) ↓ Fiio E7 ↓ ヘッドフォン
これで準備は完了。iPadの音楽をクリアーに楽しむことができるようになります。
iPadとFiio E7があるならば、試してみたい組み合わせです。
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